スリット写真・航跡表

 (スリット写真はデータを直接パソコンには落とせないので、
 注記のあるもの以外はサーマルプリンターで出力した物を
 スキャニングした画像です。)
 (現在使用している判定装置の写真とは異なります。)


 


スタート写真

 もちろん、本物はもっと鮮明に写っています。
 これは判定用ディスプレイに表示したものをデジタルカメラで複写したものですので、
 実際にディスプレイを見るよりもかなり画質が落ちていますし、歪みもあります。
 (これらの写真を撮影する、スリットカメラが設置されている部屋については
こちら

 みなさんがスリット写真を実際に見ることのできる大型映像装置では、勝負服の色
 までははっきりと見分けられませんが、実際にはこのように色もよく分かります。
 ボートレース宮島では2003年2月からカラー式のものに移行しています。
 モノクロ式の写真は
こちら (上下の余白の幅が狭い写真がそれで、モノクロ画像でも
 余白の幅が広いものはカラー式の画像をモノクロプリンタで出力したものです。)

 通常のカメラがフィルムが固定された状態でシャッターの隙間が移動するのに対し、
 スリットカメラはシャッターの隙間(スリット)が固定された状態で、フィルムが横に移動
 します。(現在は電子式ですのでフィルムはありませんが考え方としては同じです。)
 通常のカメラが一瞬を記録するのに対し、スリットカメラはある場所(スリットライン)に
 おける時間の流れを記録したものと言えます。

 上には開催競走場とレースの主催者と「回」「日」とレース番号が入ります。
 この場合「島競走場 島競艇施行組合 第10回 第4日 第2レース」です。

 下には経過時間が入ります。(0:0=0.0秒/1:0=1.0秒)
 なお、実際にはフライング側、出遅れ側とも0.5秒余分に撮影されており、画面を
 スクロールさせることによりF0.50(+0.50)からL1.50まで測定可能です。

 スタート練習時やスタート展示時には、一目でタイミングが分かるように0.10秒ごとに
 ラインが入ります。(
こちらを参照)

 画面上を横切る白い線は、センターポールに取り付けられたブイ(白く塗られている)で、
 画面下の線は大時計台座の白く塗られている部分、その少し上の薄い線はやはり
 白く塗られたネトロン消波装置です。

 ちなみに5コースはフライングで、スタートタイミングは1コース(一番上)から
 0.03、0.09、0.12、0.11、+0.02、0.07 です。

 スタート写真を利用した壁紙は
こちらから



 あまり参考にはなりませんが、
 拡大画像です。

 実際の判定用ディスプレイではもっと
 鮮明です。

 なお、時速80km/hの場合、0.01秒が
 20cmの長さに相当します。


   

 


 


ゴール写真

 これも判定用ディスプレイに表示したものをデジタルカメラで複写したものです。
 ゴール時はタイマーによって30秒間スリットカメラが作動しており、各艇がいつ
 スリットラインを通過したのかが記録されています。
 これは2着が同着の時で、タイムは1分51秒5(正確には1分51秒57)となります。

 艇が上下方向に離れていても分かりやすいように0.02秒ごとにラインが入ります。
 リアルタイムで表示されるので、艇がインとアウトに大きく離れているなどの場合を除き、
 0.01秒以内の微差でも即座に判定できるのです。
 わずか100分の1秒(=0.01秒)の差でも、スリット写真で見れば大きな差ですね。

 余談ですが、「着差」とは「ある艇がゴールした瞬間にどれだけ離れていたか」ではなく
 「スリットラインを通過した時間の差」ですので、長さの単位ではなく時間の単位で
 表すのが正しいのです。(競走場によっては「cm」で公表しているところもあります。)


 


 


ゴール写真 その2

 ゴール時は前述の通りタイマーで設定された間、自動でスリット写真が撮影されますが、
 それではディスプレイ1画面に1秒強分しか収まらず、全艇を見るには10数回も画面を
 スクロールさせる必要があります。
 例えば3着接戦ゴールが発生した場合、全艇ゴール後にスリットカメラを停止させた後で
 その3着部分が写っているところまでスクロールボタンを何度も押して表示しなければ
 なりません。
 それでは着順確定までに時間がかかりすぎるため、2台設置してあるスリットカメラの
 うち1台を使い、手動でもゴール写真を撮影しています。

 シャッターボタンを押している間だけ撮影が行われ、ボタンを放している間は撮影され
 ませんので、単独でゴールする場合は上写真右の2艇のように1艇づつ撮影し、
 複数艇が競り合ってゴールする場合は上写真左のようにまとめて撮影します。
 こうすることにより、6艇でもだいたい2画面までで収まりますし、全艇がゴールするまで
 待つことなく、競り合っている部分の判定が可能となります。
 ただし、この手動撮影にはある程度「慣れ」が必要となります。


 


 


航跡表

   審判員は、このようなものを書きながら判定や機器の操作をしているのです。
   なお、宮島の場合、用紙には3種類あり、これは審判長・副審判長用のものです。
   (実物のサイズはB5判)

   書き方は、人それぞれで、実物は本人しか読めないような字だったりもします。
   基本は、写真で撮影したように、ある1時点での各艇の位置を記憶してそれを
   書きとめるというものです。その書きとめる頻度が多ければ多いほど良いわけです。
   他にもキャビテーションを起こしたり、接触したり、その他特記事項があれば記号を
   書き込みます。もちろん、レースを見ることが大切ですから、用紙を見ながら書いて
   いるのではありません。
   決まり手もこれがあるので即座に分かるのです。
   これを見ればどんなレースだったかすぐに分かりますよね?

   このレースの進入はインから 1、4、5、2、6、3、
   スタートタイミングはインから 0.15、0.51、0.25、0.22、0.25、0.28、
   決まり手は 逃げ です。


 

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